⑪収入の落とし穴

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私に家計相談をご依頼いただくご夫婦は、企業に勤める、比較的安定した家計の方が多い傾向があります。特に30代以降で家計相談に来られた方で、家計が  火の車という事は一度もありません。

 

考えられることは2つあります。1つは、家計相談は個人情報や資産内容を開示しないといけないと勘違いさせているプロやメディアが多いので、本当にピンチな人は「恥ずかしい」が先に立つのかもしれません。もう一つは、単に日本人が家計においては比較的豊かであることを表しているということかもしれません。

 

学生向けの講義でお話することですが、社会人になると思っているよりも豊か  にはナカナカなれません。さらに、世間には次の理由で、お金に困っている人は 沢山いるように見えます。理由は、現実、人は豊かになれば欲も比例して高くなるのが脳の性質ですので、現実が欲を上回ることは、まれです。その他様々な理由が重なり、周囲の貧乏話は尽きません。当然小金持ち話より貧乏話の方が、聞き手に  ウケるので、貧乏話はよく耳にしますが、世間はそんなにお金で困っている人がいるわけではありません。

だから、本当にお金に困ったなら、それは異常事態(病気やけがをした)と  考え、親や親族に恥を忍んで早めに相談することが大切です。それができない状況なら、「最悪我々のようなプロにご相談ください。」「それが治療です。」と伝えています。

 

では、なぜ火の車でもないのに家計相談に来るのでしょう?相談に来るような

人は、家計に対する意識が高い家族といえばそれまでですが、もう一つ重大な

理由があります。ヒントは、『思っているよりお金が残ってない!』です。

 

私は、過去の相談から、勤め人(サラリーマン)家庭と自営業者家庭でそれぞれ 別の理由でこのギャップに陥る仕組みがあると気付きました。

 

それは、サラリーマン家庭は年収感覚とボーナス制度の盲点であり、自営業者 家庭では、年収感覚と税金制度の盲点です。

これから述べることは、ちょっと深く考えれば誰でも分かることですが、そこ まで考えて生活している人は稀だと思います。プロの私も普段はそんなこと考えて生きていませんので、相談者たちと同じようにギャップにハマります。

 

そのギャップとは、サラリーマンは、毎月の給料が生活費で、ボーナスは会社 からの謝礼という感覚になります。だからご褒美や家族へのお礼、親への恩返しにボーナスを充てる傾向があります。なので、給料で買うものよりもボーナスで買うものの方がワンランク上のものになる傾向があります。ここまでは、皆様経験あるのではないでしょうか?

では、みんなそうなら何でギャップが生まれるのか?

年収300万円(内ボーナスなし)の家庭Aと、年収500万円(内ボーナス  200万円)の家庭Bの、ご主人を持つ専業主婦が仲良しのお友達同士の場合。

Bは思います!「普段の生活はAと同じようにしているのに、うちには貯金ができない。Aっていったい生活できているのだろうか?」

相談者Bさんに対し私は、(Aさんはあなたと大差なく生活できていると思いますよ)

Bさんボーナスが出たときに、旅行に行ったことはないですか?「ボーナス出たから今日はランチおごるね。」って言ったことないですか?と尋ねます。

更に、所得税や住民税また、医療費や補助金はボーナスを含めた年収によって変わります。ボーナスは、ほとんど手元に残らず使ってしまっている可能性が高いかもしれません。対策は・・・と続くケースが非常に多いです。

 

また、自営業者家庭の場合。分かり易く1人親方でお話します。

利益が1000万円でたとします。年収1000万円なら、勤め人より多く保険や利息などを差っ引かれても、貯金は増えました。「少し欲しいものでも買おうかな。」となります。これもあるあるでしょう!

しかし、周知の通り、法人税、所得税、消費税(売上高対象)と税金は年度末に一気にきます。そこで現実に戻されてしまいます。

これが、年収が多いはずなのに、ボーナスの少ないサラリーマン家庭と生活水準で大差がでない理由です。

 

収入の多い家庭は、それだけ苦労を重ね社会貢献をしているともとれます。そのお礼の一つである収入を一部でも見失ってしまうと、「頑張っているのに、やってられない!」とギスギスするかもしれません。同じ生活をしていても、賢い家計の向き合い方ができれば、自分を認め、家族に感謝できる機会が増えるでしょう。結果、向上心が継続できることにつながると考えられます。

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