⑬簡単な家計の仕分け方
家計相談で最も強い関心事は今日から支出を減らすこと。反対に企業の関心事は今日の利益を増やすことです。
この目標を達成するために、我々は日々生活に追われているわけですから、ファイナンシャルプランナーが最も大切にしている「家計の生涯支出」や「企業の向こう5年の総収益目標」などの話は2の次になるのは自然の流れです。
だから、我々ファイナンシャルプランナーにくる家計相談は必要に迫られた方の複雑な相談ばかりになります。私は、日々の業務の中で、こんな複雑な家庭や、資産家にばかり対応しているので、ファイナンシャルプランナーや士業が一般生活者からどんどん浮世離れしてしまうのだと感じています。
そこで最近普通の家庭向きに、家計を大雑把に仕分けする方法を見つけました。そうすると、相談者の皆様が、分かりやすく、とりあえず今やることが明確になったといってくださるようになりました。
普通の家庭でも、家計簿を付けるだけで、大変だけど効果は表れます。だからといって家計簿くらいで、家計の在り方に納得できるまではなかなか難しいです。
でも、大雑把に仕分けるだけで、今何を増やして何を減らすべきかが明確に見えるやり方があります。
このやり方は、私の会社のような中小・零細企業に税理士や会計士が決算期に本年度目標をアドバイスするやり方を参考に、簡略化して家計に取り入れたものです。
それは、家計の収入と支出(固定費・変動費)を書きだして、同じ期間の貯金 残高の変動額を照らし合わせるそれだけで、「生活で感じている収支」と「実質収支」違いが明確になります。
そうすれば、後は簿記の考え方で仕分すると、家計において今、何をやれば改善できるか明確になります。
実は、このやり方は、私がファイナンシャルプランナーの家計相談をする上での一番のネックに対しても解消できたことが画期的でした。
相談者のお金の使い道の中身をくわしく知らなくても最後まで計算できるので、夫婦間の言いたくない話をしなくても答えが出せるようになりました。相談中「へそくり」や「浮気の疑い」「隠れてギャンブル」「言いたくないトラブル」などの話がでる空気が、全く無くなったので私自身楽になりました。このことに 関しては、他のファイナンシャルプランナーの方にもおすすめです。
まだ、やり始めたばかりですが、それでも早い方では相談開始から20分くらいで計算が終わるご夫婦も出てきました。
ファイナンシャルプランナーにとっての一番大変な家計相談のお仕事は相談者 夫婦の平均余命までの貯金額を計算するキャッシュフロー表を作ることです。
何時間もかかってキャッシュフロー表をお出ししても、お客様に解決策のレポートをお渡しできるまで何日もかかる上に、折角何十年先まで計算して、相談者自身に家計を見直してもらったのに、2、3年経てば世の中も家庭環境も変化するので、すぐに計算通りいかなくなります。
だから、半年に一回くらいのペースで作り直さないといけないことは、相談員も相談者もみんな分かっていますが、とにかくお互い面倒くさいので、誰も強くは言い出さなくなり、折角いいことやっているのに1回コッキリでフェードアウトしてしまう事例が大多数です。
だからこそ、この簡単な家計の仕分け方なら、私も半年に一回くらい見直していきましょうと、本心からアドバイスできますし、相談者自身も継続して見直すことに積極的になるのではと期待できる気がしています。
参考:
実践方法(弊社初回無料相談※無料期間2017年3月まで)
- お電話にて面談予約をお取りください。
- まずは、現在と1年前の残高が分かる通帳をご用意ください。
- 毎月の家計簿もしくは、口座引き落とし用通帳をご用意ください。
- 予約日にご来場いただいて、①②を基にご質問にお答えください。
- 相談員がその場で計算し、アドバイスします。
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